無駄なトラブルを無くす為にネットショップの利用規約を考える

ネットショップは、対面販売より いろいろなトラブルが発生する可能性が高いのです。

なぜなら お客様とお店側の考え方が違いますし、対面販売のように話しをしながら説明するのではなく お店側が一方的に説明しているだけなので 勘違いや思い違いが起こる可能性が高いからです。

だから きちんとネットショップの利用規約を作っておいた方がいいんですね。

利用規約を作り お客様との取引の条件を明確にすることで、さまざまな取引のトラブルを防止する事ができますし、もしトラブルが起きても お客様にきちんと利用規約を確認してもらう事で納得していただけるんです。


では ネットショップの利用規約について説明します。

ネットショップの利用規約によって契約が成立する為には、まずは、お客様が企画に同意した上で注文する事が必要です。

だから お客様が利用規約をきちんと見られるように 解りやすい場所に表示する必要があります。


そして 規約の内容は誰でも簡単に理解できるようにしておく必要があるんです。なぜなら簡単に理解できない規約であれば 法律上無効になる場合があるからなんですね。

さらに 規約に同意したという証拠も大切なので ショッピングカートに規約への同意をした事を確認できる仕組みを取り入れるといいと思います。


ネットショップ利用規約の内容例を簡単に紹介してみます。

◎ネットショップ利用規約の例

第1条(目的)株式会社○○(以下「弊社」)の運営する○○ショップ(以下「ショップ」)での商品販売に際し、お客様に円滑で安全にお買い物をしていただく事と後日のトラブル防止を目的として、次条以下の規約を定めます。

第2条(規約適用)商品を注文するお客様は、規約に同意するものとし、同意しない場合には当サービスの利用を認めないものとする。
弊社は、お客様の承諾を得ることなく、規約の変更をできるものとし、サイト内に変更後の規約を掲載することで規約の変更をした事とする。

第3条(取引契約締結)弊社が用意した注文フォームにて、お客様が次に揚げる事項を入力して注文をした時に取引契約の締結の申し込みとする。
1.注文した商品・サービス。
2.氏名・住所・年齢・電話番号・メールアドレス。
3.決済方法・配送方法。
弊社は、注文後 速やかに承諾または不承諾の回答をします。弊社は、必ずしも契約申し込みに承諾する義務を負いません。

第4条(サービスの中断・停止)弊社は、以下に該当する場合、会員への事前通知、承諾なしに、弊社のサービス内容の一部または、全部を停止または中断する事が出来ます。
1.本サイトの定期保守、更新ならびに緊急事態発生時。
2.火災、停電、天災等の不可抗力その他不測の事態により、本サイト運営継続が困難になった場合 。
上記事態に伴い、お客様に不利益、損害が生じた場合、弊社は、その責任を免れるものとします。

第5条(外部への委託)弊社は、サービス提供・発送・代金決済などショップの運営に必要な業務を外部に委託できるものとし、お客様はこれを承諾したものとみなします。

第6条(会員)本規約を承認の上、規定の入会手続きを完了後、弊社で承認した方を弊社が提供するサービスの「会員」とします。
本サイトの会員に登録した際のパスワードの管理は、その使用に関しての責任は全て会員が負うものとします。 パスワードの譲渡、売買、貸与等の行為は一切禁止します。
パスワードの使用上の過失及び第三者の利用に伴う損害に関して弊社は、一切の責任を負わないものとします。

第7条(会員資格の抹消)以下の項目に該当する場合、弊社は、会員への事前通知、承諾なしに会員資格を抹消することができるものとします。
1.入会時の申告情報が故意による虚偽の申告と弊社が認めた場合。
2.その他弊社が不適切と判断した行為があった場合。

第8条(代金支払)取引契約締結後 お客様は、弊社が本サービスの代金支払いの為に定めた決済方法により、サービスの代金を支払う義務を負います。

第9条(契約解除)弊社は、お客様に対して仮差押えなどお客様に著しい不安が生じた場合は、契約を解除することができるものとします。
長期不在及び受取拒否などにより最初の配送から1ヶ月以上経過した場合契約を解除することができるものとします。
上記の解除には、通告催告手続を要しないものとします。

第10条(個人情報)弊社は、法令に基づき、お客様の個人情報を保護します。
弊社は、お客様の個人情報をサービス提供目的に必要な範囲を超えて利用致しません。
ただし 法令に基づく場合には、お客様の同意を得ることなく個人情報を提供する場合があります。

第11条(代金の遅延損害金)お客様がサービスの利用代金の支払いを延滞した場合、支払期日の翌日から支払い済みまで年利14.6%の遅延損害金を支払う義務を負います。

第12条(合意管轄 )本サイトに関して、弊社とお客様との間、訴訟の必要性が生じた場合は、弊社本店所在地を管轄する地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。

第13条(その他)本規約の成立、効力、履行および解釈に関しては日本法に基づき決するもとのします。

簡単な利用規約の内容を紹介してみましたが、もっと詳しく利用規約を決めておく必要がある場合もあります。


しかし あまり長く難しい利用規約が書いてあるとお客様は、逆に不信感を抱かれる場合もありますので 最低限必要だと思われる利用規約を簡単に解りやすく書いておく事が重要だと思います。

ネットショップの利用規約は、いろいろなネットショップで掲載されていますので 参考にして お客様にも解りやすい利用規約を作ってください。


そして 利用規約は、消費者(お客様)を不当に取り扱う規約に関しては、無効になります。

ネットショップの利用規約を変更する場合は、勝手にネット上の利用規約を変更すればよいというわけではありません。きちんと利用規約を変更する事を告知して 会員などには、きちんとメールなどで通達する必要もありますよ。

ネットショップでのトラブル防止の為にも 利用規約をきちんと作って お客様に同意してもらう事が大切なんですね。